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SUNDISCのUSBメモリが横方向に曲がって使えなくなった

2020年12月11日(金)

兵庫県内からの依頼です

久々に横方向に曲がった依頼品です。
横方向に曲がったUSBの破損品はなかなか依頼がありません。通常は上下方向に曲がります。
通常の曲がりの原因はパソコンに差し込んだ状態で上からのショックがかかった場合です。
横に曲がるのはパソコンごと落とした場合、および、パソコンに取り付けたまま移動中に壁にぶつけた場合などです。
ときには、足が当たったなどもあります。
横に曲がった場合の基板の破損はひどいことが多いです。

最初の写真は依頼品の外観です。そんなに大したことがないように見えます。
二番目の写真は基板が少し曲がっているように感じます。
そして、三番目の写真はコネクタ部分を拡大したものです。
導電端子9本がすべて折れて横にズレています。
このように、横に曲がった場合は大きくダメージを受けています。

軽度物理破損で8000円頂きました

IODATAのUSBメモリが曲がって認識されなくなった

2020年12月10日(木)

京都府内からの依頼です

今回の依頼品は最近見かけるようになった小型のコントローラが付いた製品です。
通常のコントローラはおよそ5ミリ四角のチップに足の付いたタイプ、または足のない接触型が使われています。
この依頼品のコントローラは一回り小さく、3~4ミリ四角に32箇所の接触式の接点になっています。
この接点が基板に半田付けされているため、この部分の半田付けは非常に困難、かつ、細かい作業になります。

この依頼品はこのコントローラの接点で半田付けが僅かに外れていました。
この半田の外れは顕微鏡の倍率を大きく拡大しないと見えません。
半田付けの技量が必要で、熟練していなければこの作業はほぼ不可です。

軽度物理破損で8000円頂きました

TRANSCENDのUSBメモリが曲がって認識されない

2020年12月08日(火)

TRANSCENDのUSBメモリが曲がって認識されない

富山県内からの依頼です

依頼品は最初の写真のTRANSCEND製のUSBメモリです。平面と側面から撮影しています。
この製品はケースが非常にしっかりしていて刺激に強いですが、その分、壊れると内部はかなりダメージを受けていることがあれます。
今回のこの依頼品はその典型的な破損の例です。
今までに経験したことのない症状で破損していました。

まず、最初の写真では僅かに曲がっているようにしか見えません。
そして、ケースから取り出した基板が二番目の写真です。この写真からも異常は見当たりません。
コネクタは基板にしっかりと付いています。

測定器で電圧を見るも正常です。しかし、電力量が不足しています。
原因は三番目の写真で赤丸で囲んでいる抵抗チップの破損でした。
電圧が正常でも十分な容量の電気を得られないことがあります。

ここまでは今までに何度も経験してきたことです。しかし、問題はこれからです。
この抵抗チップを交換してもUSBメモリは認識されませんでした。
コントローラの破損か、メモリの破損かと心配になってきました。
コントローラを交換するか、メモリを外すか迷いました。

信号を調べること1時間、そして顕微鏡での確認を続けると、見つけました。
三番目の写真の発信器の半田が僅かに外れていました。こんな症状は初めてみました。
この部分を慎重に処置するとみごとにパソコンから認識されました。

疲れました。データを取り出したあと、暫く空を見上げながら休憩しました。

軽度物理破損で8000円頂きました。

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