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USBが折れて破損する場所
折れて破損する場所は以下の通りです(複数箇所が破損することもあります) (開封前の状態) 折れたり折れ曲がった場合、下の写真の1から5のいずれかの箇所が破損します (1)メモリ側 1.差し込み口の付け根の断線 2.メモリの破損 (2)コントローラ側 3の導電端子の半田外れ、導電端子の断線、導電端子の基板部分で回路パターン断線 4のコントローラの半田外れ、電気的破損 5の微少部品の割れ破損、焼損 以上の作業による修理代金は8000円ですが、コントローラを交換した場合、およびメモリを取り外して作業すると長時間になりますので成功すると最大料金の12000円になることがあります。 |
製造メーカーによって内部の構造が異なります USBメモリのケースから内部の基板を取り出しますが基板や微小部品を傷つけないように注意しなければなりません。 このUSBメモリはTDK社の製品ですが、このようなUSBメモリはケースの開封が非常に困難です 差し込み口が曲がっているため赤枠の箇所が外れず、特殊器具でケースを解体します |
1.東芝製16ギガの折れたUSB 依頼品の外観 依頼品の内部 この製品は導電端子4本が全て取れています 強い刺激で差し込み口が取れてしまうことがあります。データの取り出しは高い確率で成功します。 この東芝製の場合はコントローラが差し込み口から離れた場所にあるため破損のダメージが小さいです データの取り出し成功率は95パーセント以上です 2.東芝製64ギガの折れたUSB 依頼品の内部 この製品は導電端子9本が全て取れています 導電端子9本が全て取れてしまうということは衝撃がかなりのものだったと予想されます 導電端子の本数が多いため間隔が狭く、半田付けによる作業が難しくなります。端子間でショートしないように注意が必要です ヒューズ抵抗、コントローラが破損していることがありますがデータの取り出し成功率は高いです。 3.SANDISKの折れたUSBメモリ 依頼品の外観 この製品は一般に流通している製品と違って左側の金属で保護された差し込み口の内部にチップ型の本体が収納されています。 したがって、この金属部分を開封してもマイクロSDのようなチップが出てくるだけで半田付け修理などができません この依頼品は断線箇所を半田修理して完了しましたが、内部のチップが割れていて作業できないことがあります 4.アクセサリー形の折れたUSBメモリ 依頼品の内部 革製のアクセサリーの形をしていますが内部は通常のUSBメモリの構造です このようなアクセサリーの形をした製品も時々依頼されます 殆どの場合に製造メーカー名の記載がありません アクセサリーとして加工されているため重く、パソコンに取り付けた場合に負荷がかかりそうです 外れた箇所を半田修理してデータを取り出しますが回路パターンの断線が見受けられます データの取り出し成功率は高いです 5.依頼者様が自分で修理を試したUSBメモリ 依頼品の外観 基板だけの状態で送られてきた依頼品の例です。このような依頼品を時々見かけます 製造メーカーが分かるようにケースも送付していただけると作業がスムーズに進みます 写真はデータを取り出すためにリード線を繋いでいますが、依頼者様が自分で半田付けを試して回路パターンが焼けています このように回路パターンが焼損した状態でもデータの取り出し成功率は高いです 6.ELECOM製の折れたUSBメモリ 依頼品の外観 破損箇所の拡大 依頼者様が自分で修理を試したが出来なかったとのことです この製品は導電端子が9本ありますが、拡大写真で示している基板は焼けて原型がなくなっています。 ホームセンターなどで販売されている半田ゴテは450度位の温度があるため基板はこのように焼けてしまいます USBメモリの半田は低温用が使われているため半田ゴテは温度調整できるものがよいです このような症状でもデータはほぼ確実に取り出せます 7.SONY製4ギガの折れたUSBメモリ 依頼品の外観 依頼品の内部 ソニー製の依頼品は最もデータ取り出し成功率が高くなっています その理由は流通量が多いこと、品質が良い、すべての製品で互換性があるためです 例えば4ギガのUSBメモリと8ギガのUSBメモリの基板は同じです。破損した場合に部品を応用できます この依頼品は4本の導電端子全てが折れて基板の回路パターンが剥離しています 剥離した場所をリード線で補修してデータを取り出します 8.TOSHIBA製16ギガの折れたUSB 依頼品の外観 依頼品の内部 この依頼品は折れてコネクタが取れてしまっています。そして、取れたコネクタの側には金属片のようなものが断線した状態で見えています この金属片はコネクタの導電端子が切れて残ったものです。このように導電端子がもぎ取れて見えていることがありますが、このように破損が酷いのは相当に強い衝撃がかかったことを表しています。 下の拡大写真からはっきりみえますが、衝撃の大きさから、導電端子が半田付けされていた基板の部分はパターンが剥離しています 東芝製のUSBメモリのコントローラは頻繁に改版されており、沢山のシリーズがあります。その理由は半導体のメーカーであるために改造が容易なのではと思われます。 また、東芝製のコントローラは他社製品と全くと言っていいほど互換がありません。したがって、東芝製のコントローラが破損するとデータの取り出しは殆どできません。 コントローラが破損していなければデータの取り出し成功率は高いですが、コントローラが破損していると同一の型番のものがなければ不可となります |