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折れたUSBメモリ

折れたUSBメモリからデータを取り出しています
この症状は曲がり破損とならんで多く依頼され、成功率が高く当日に完了しています。以下に実例とデータの復旧状況を紹介しています

折れたUSBメモリのイメージ
折れたUSBの画像

USB機器の折れ破損の原因
・パソコンに取り付けたまま落とした
・パソコンに取り付けたままぶつけた
・腕や足が当たったなどの強い刺激を受けた

USBが折れて破損する場所
折れて破損する場所は以下の通りです
(複数箇所が破損することもあります)

TDK製の折れたUSBの画像
(開封前の状態)

折れたり折れ曲がった場合、下の写真の1から5のいずれかの箇所が破損します
(1)メモリ側
1.差し込み口の付け根の断線
2.メモリの破損
TDK製の折れたUSBの画像

(2)コントローラ側
3の導電端子の半田外れ、導電端子の断線、導電端子の基板部分で回路パターン断線
4のコントローラの半田外れ、電気的破損
5の微少部品の割れ破損、焼損
TDK製の折れたUSBの画像

以上の作業による修理代金は8000円ですが、コントローラを交換した場合、およびメモリを取り外して作業すると長時間になりますので成功すると最大料金の12000円になることがあります。

製造メーカーによって内部の構造が異なります
USBメモリのケースから内部の基板を取り出しますが基板や微小部品を傷つけないように注意しなければなりません。
このUSBメモリはTDK社の製品ですが、このようなUSBメモリはケースの開封が非常に困難です
差し込み口が曲がっているため赤枠の箇所が外れず、特殊器具でケースを解体します

折れたUSBメモリの依頼事例
以下に折れたり折れ曲がった依頼品の例とデータの取り出しについて紹介しています。
衝撃の強さで差込み部分が取れてしまったものもあります

折れ方にはいろいろな症状があります。製品の形状や材質、製造メーカー、衝撃のかかり方で軽度のものや、重度なものがあります
通常は樹脂や金属製のケースで覆われており、壊れ方は同じように見えますが、ケースから取り出してみると色々な状態で破損しています

差込口が曲がっているだけに見えたり、差込口が外れているように見える軽度なものから、導電端子の断線、回路パターンの剥離、微小チップの割れ、外れ、焼損、更に酷いものでは重要なコントローラの半田外れ、基板の割れ、コントローラやメモリの電気的な破損もあります。
メモリが破損しているとデータは取り出せません

折れたり、折れ曲がるということは破損のダメージが大きいわけですが、その割にはデータの取り出しの成功率は高い傾向にあります。通常は80〜90パーセント以上の確立で成功します。

折れたり、折れ曲がってデータの取り出しに失敗する例としては特殊なコントローラが使われている場合や、特殊な形のメモリ、海外の製品が挙げられます

一般的には導電端子の半田の外れが多いですが、コントローラの端子の半田外れも同時に起こっていたり、コントローラが電気的に破損していることもあります。

以下は折れたUSBメモリの写真による実例です。

1.東芝製16ギガの折れたUSB
依頼品の外観
TOSHBA製16ギガの折れたUSB外観

依頼品の内部
TOSHBA製16ギガの折れたUSB内部

この製品は導電端子4本が全て取れています
強い刺激で差し込み口が取れてしまうことがあります。データの取り出しは高い確率で成功します。
この東芝製の場合はコントローラが差し込み口から離れた場所にあるため破損のダメージが小さいです
データの取り出し成功率は95パーセント以上です

2.東芝製64ギガの折れたUSB
依頼品の内部
TOSHBA製64ギガの折れたUSB内部

この製品は導電端子9本が全て取れています
導電端子9本が全て取れてしまうということは衝撃がかなりのものだったと予想されます
導電端子の本数が多いため間隔が狭く、半田付けによる作業が難しくなります。端子間でショートしないように注意が必要です
ヒューズ抵抗、コントローラが破損していることがありますがデータの取り出し成功率は高いです。

3.SANDISKの折れたUSBメモリ
依頼品の外観
SANDISK製の折れたUSB外観

この製品は一般に流通している製品と違って左側の金属で保護された差し込み口の内部にチップ型の本体が収納されています。
したがって、この金属部分を開封してもマイクロSDのようなチップが出てくるだけで半田付け修理などができません
この依頼品は断線箇所を半田修理して完了しましたが、内部のチップが割れていて作業できないことがあります

4.アクセサリー形の折れたUSBメモリ
依頼品の内部
アクセサリー形USB外観

革製のアクセサリーの形をしていますが内部は通常のUSBメモリの構造です
このようなアクセサリーの形をした製品も時々依頼されます
殆どの場合に製造メーカー名の記載がありません
アクセサリーとして加工されているため重く、パソコンに取り付けた場合に負荷がかかりそうです
外れた箇所を半田修理してデータを取り出しますが回路パターンの断線が見受けられます
データの取り出し成功率は高いです

5.依頼者様が自分で修理を試したUSBメモリ
依頼品の外観
依頼者様が自分で修理を試したUSB

基板だけの状態で送られてきた依頼品の例です。このような依頼品を時々見かけます
製造メーカーが分かるようにケースも送付していただけると作業がスムーズに進みます
写真はデータを取り出すためにリード線を繋いでいますが、依頼者様が自分で半田付けを試して回路パターンが焼けています
このように回路パターンが焼損した状態でもデータの取り出し成功率は高いです

6.ELECOM製の折れたUSBメモリ
依頼品の外観
ELECOM製の折れたUSBの画像

破損箇所の拡大
破損箇所の拡大画像拡大

依頼者様が自分で修理を試したが出来なかったとのことです
この製品は導電端子が9本ありますが、拡大写真で示している基板は焼けて原型がなくなっています。
ホームセンターなどで販売されている半田ゴテは450度位の温度があるため基板はこのように焼けてしまいます
USBメモリの半田は低温用が使われているため半田ゴテは温度調整できるものがよいです
このような症状でもデータはほぼ確実に取り出せます

7.SONY製4ギガの折れたUSBメモリ
依頼品の外観
SONY製4ギガの折れたUSBの画像

依頼品の内部
SONY製4ギガUSBメモリの内部
ソニー製の依頼品は最もデータ取り出し成功率が高くなっています
その理由は流通量が多いこと、品質が良い、すべての製品で互換性があるためです
例えば4ギガのUSBメモリと8ギガのUSBメモリの基板は同じです。破損した場合に部品を応用できます
この依頼品は4本の導電端子全てが折れて基板の回路パターンが剥離しています
剥離した場所をリード線で補修してデータを取り出します

8.TOSHIBA製16ギガの折れたUSB
依頼品の外観
TOSHIBA製16ギガUSBメモリの外観

依頼品の内部
TOSHIBA製16ギガUSBメモリの内部

この依頼品は折れてコネクタが取れてしまっています。そして、取れたコネクタの側には金属片のようなものが断線した状態で見えています
この金属片はコネクタの導電端子が切れて残ったものです。このように導電端子がもぎ取れて見えていることがありますが、このように破損が酷いのは相当に強い衝撃がかかったことを表しています。
下の拡大写真からはっきりみえますが、衝撃の大きさから、導電端子が半田付けされていた基板の部分はパターンが剥離しています
東芝製のUSBメモリのコントローラは頻繁に改版されており、沢山のシリーズがあります。その理由は半導体のメーカーであるために改造が容易なのではと思われます。
また、東芝製のコントローラは他社製品と全くと言っていいほど互換がありません。したがって、東芝製のコントローラが破損するとデータの取り出しは殆どできません。
コントローラが破損していなければデータの取り出し成功率は高いですが、コントローラが破損していると同一の型番のものがなければ不可となります


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