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2020年07月07日 記事
TOSHIBA 32ギガのメモリ移植を自分で行って失敗した

2020年07月07日(火)

香川県内からの依頼です
今日紹介するのは、USBメモリのコネクタが曲がってしまったので同じ製品を買って自分でメモリ移植したが、失敗したとの依頼です。
電話で依頼の電話を受けたとき、どうしてコネクタが曲がっただけなのにメモリ移植の方法を選んだのか聞きました
通常、コネクタが曲がった程度のことで大変困難なメモリ移植は行いません
依頼者様はメモリ移植の方が簡単に思ったそうです。
それより、メモリをよく外せましたね、と尋ねたところ、ネットのYoutube 動画を見てヒートガンを買って、それで外したそうです

ヤマトの宅急便で届いた依頼品は写真の状態です。
破損したUSBメモリは基板から外されて新しい基板に付けられていました。
試しにパソコンに取り付けてみましたが反応しません
依頼者様は同じ型番の製品を買ったつもりだが、内部が少し違っていたとのことです。
顕微鏡で確認する限りでは同じように見えます。
移植した状態の基板を調べていくと回路パターンが一か所断線していました。
これが原因かと補修してパソコンに繋ぐと全く無反応でした。
依頼者様が自分で作業した状態は、まあまあかな?と感じました。

どこが失敗なのか、何度も確認するも、それらしい失敗の場所が見つからない。
もしかして、メモリの下の見えない場所がどうかなっているのか、元の状態に戻すことにしました。
ただ、元の基板は曲がったときに発生したと思われる回路パターンの断線があり、この箇所の補修を済ませた後、データ取り出し用のコネクタを繋いでパソコンに取り付けると無事に認識されました。

今回思ったこと、
1.メモリ移植を自分で試した依頼品は初めてで、そのガッツに感心
2.ヒートガンを買ってメモリを外した行為、熱を加えると焼損の危険が。
  事実、小さな微小部品が何個か取れたり、取れかかったものがあった。
3.市販の半田を使ったようで、しっかり半田付けできていない。
4.顕微鏡を使わずに作業した?それとも購入した?気になりました

失敗したことは別として、努力と挑戦に感心しました

今回の作業は重度物理破損で作業費は弊社最高額の12000円と、保存用のUSBを弊社で用意している32ギガ1500円のものを希望されたので合計13500円でした。
依頼者様に完了の報告をすると、素早い作業と、とても安く、無事にデータを取り出せたことに感謝されました。
とてもやりがいを感じた依頼品でした

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