年月の経ったBaffaloのUSBメモリが認識されなくなった
2020年09月20日(日)
神奈川内かからの依頼です
依頼者様から10年以上使ったUSBメモリが認識されなくなったとのことです。
①の写真は郵送されて届いた依頼品です。
透き通って内部の基板が見えるスケルトンのタイプです。かなり昔にこのように内部の基板が透けて見える製品をよく見かけました。
最近は見ることがありません。
②はケースを開封して内部の基板を取り出した写真です。
BaffloのスケルトンのUSBメモリはメモリが2枚ついたものが多く見られますが、この依頼品は1枚になっています。
2枚のメモリがついたものは破損の頻度が高く、作業も長時間かかります。
早速に顕微鏡で確認すると、電源端子、信号線1本、アース線の合計3本が基板との接合部で半田の外れがありました。
さらに見ていくと、コネクタの内部で信号線の一本が断線し、かつ、2本の信号線の基板との接合部で回路パターンが剥離がありました。
これらの全ての半田処置をすると無事にパソコンから認識されました。
これだけ多くの症状があるということは、長年使用したための自然破損ではありません。
状況から推察すると、パソコンにUSBメモリを取り付けた状態で強い衝撃がかかったようです。
依頼者様にデータの取り出しが完了したことを伝えると、とても感謝されました。
USBメモリを曲げた記憶がなくて、今回のように複雑に破損する例は珍しく、依頼者様も気がつかなかったようです。
軽度物理破損で8000円いただきました。
弊社のある横浜は蝉の鳴き声も消え、夜は肌寒く感じるようになり、すっかり秋の気配です。
ELECOM社製32ギカのUSBメモリが認識されない
2020年09月19日(土)
愛知県内からの依頼です
依頼者様からELECOMの32ギガUSBメモリを普通に使っていたが、翌日に使おうとしたら認識されなくなったとのことです。
通常は何もしなくてある日突然使えなくなる症状はコントローラやメモリの破損が疑われます。
写真①は届いた依頼品です。
この製品はケースの開封が比較的に容易です。細いマイナスドライバを側面のスジに沿って差し込むと開きます。
写真②はケースから取り出してコネクタの半田接続側が見えるように撮影したものです。
③の写真はコントローラが装着された側です。
この依頼品はとてもシンプルな構造をしています。
コネクタからの各種信号は直接にコントローラに入り、そこからメモリに行ってます。
破損する箇所はコネクタの半田付け箇所か、コントローラの不備、メモリの不備です。時々、微小部品が破損していることがありますが、滅多にそのようなことはありません。
もっとシンプルなものではマイクロSDに相当するものがポツンと1つだけ付いた製品のことがあります。その場合はコネクタの箇所に異常がなければそれ以上の処置の方法がありません。
一方で、多機能のものではバッテリーや液晶画面、マイク、スピーカーなどが付いたものもあります。USBメモリの形をしていますが、録音機です。
今回の依頼品はコントローラの半田不良でした。
およそ10分程の作業で仮の処置を行ってデータを取り出しました
お客様に完了の報告をすると、大変喜ばれ、実は弊社に依頼する前に他社に見積依頼したら10万円以上と言われたとのことです。
どうしてこんなに安くやってもらえるのかとの質問をされました。
安い理由は、自分が依頼する立場になった場合、何万円もの出費は辛いです。理由はそれだけです。
敢えて他の理由をあげると、お客様から喜ばれることです。必ず有難うございました、とても助かりましたとのお礼の連絡があります。
この理由は理解しずらいようです。そして、必ずリピータになっていただけます。
今回の依頼品は軽度物理破損で8000円いただきました。
Imation製の8ギガUSBメモリのコネクタが取れた
2020年09月17日(木)
神奈川内からの依頼です
①の写真は届いた依頼品の外観です。ロータリー式です。
このメーカーのロータリー式USBメモリは回転部分は簡単に外せますが、そこから先はケースを切り裂かなければ中の基板を取り出せません。
中の基板はケースいっぱいにギリギリの状態で入っていて余裕がないため、取り出しらは注意が必要です。
自分で開封を試さないでください。部品に傷がつく心配があります。
②の写真はコネクタが取れた箇所の拡大です。4箇所の半田の外れた跡がクッキリと見えています。
他には破損がありませんでした。
この依頼品はUSB2タイプですので導電端子が4本ですので作業は楽ですが、USB3タイプの場合は導電端子が9本あり、間違えないように注意が必要です。
USB3タイプの製品はメーカーによって9本の端子の並びが違っています。違いが理解できていない場合は自分で作業を試さないでください。
③の写真は仮の補修状況です。リード線を繋いで補修状況を確認します。
今回の依頼品は軽度物理破損で8000円いただきました。