他社に復旧依頼したが料金が折り合わずメモリが外されたまま返された
2020年05月17日(日)
東京都内からの依頼です
今回の依頼は状況が少し複雑です
依頼者様はUSBメモリが認識されなくなったため、インターネットでデータ復旧業者を探して見積を依頼したところ、コントローラが破損しており、データは取り出せる。原因はコントローラの破損とデータ構成情報のパラメーヌ破損のため重度障害で料金は14万8000円と言われ、料金が高すぎるため断ったら、メモリを外したまま返却され、他を何社か当たってみたが、他社がメモリを外したものは受けられないと全ての業者から断られたとのことでした。
そして、弊社をインターネットで探して依頼されたそうです。
届いたUSBメモリの状態が最初の写真の通りで、長方形のチップが外されたメモリです。
基板を顕微鏡で確認すること、およそ3分、原因を見つけました、無端子形のコントローラの端子48箇所のうち、およそ半数が半田外れを起こしていました。USBメモリに力がかかって外れたようです。
他には異常はなさそうでしたので、コントローラの半田外れの処置を行い、メモリを元の状態に半田付けして戻し、パソコンに繋ぐと認識しました。
データを復旧し終えたところで依頼者様に連絡したところ、大変感謝され、ほとんど諦めていたとのことでした。
参考のため、最初に依頼した業者さんの社名をお聞きしたら、その社名を教えてくれました。
その社名はよく知っていました。この業者に依頼して料金が折り合わないとのことで、キャンセルして弊社に依頼されることがよくあります。
弊社の料金12000円の安さに感謝されると共に、今後何かあった時は弊社に真っ先に連絡しますとのことでした。
データ復旧業界の料金体系は不透明で相場が分かりづらいので注意が必要です。
それにしても、最初に依頼した業者さんはコントローラの半田外れだけの症状なのに、なぜメモリを外して、そのうえ、パラメタエラーのような不可解な症状名を付けたのでしょうか。信用をなくしてしまいますね。
今回の作業はおよそ40分位で完了しました。
弊社の料金は、このような症状の場合、軽度物理破損で8000円ですが、メモリが外されているため重度物理破損に該当します。
弊社はコントローラ、またはメモリを外すような場合だけ重度物理破損となっています。そのため、今回の依頼品は重度物理破損となります。
料金12000円をいただきました。