他社で復旧代40万円と言われた認識されないUSBメモリ
2020年06月22日(月)
群馬県内からの依頼です
依頼者様は自社のUSBメモリが認識されなくなったため、データの復旧を他社に見積依頼したら、データの内容や会社の詳細な業務内容、データの重要性、症状などについて沢山のことを電話で聞かれ、その結果40万円と言われ、どうするか悩んで再度ネットで復旧業者を探しなおして弊社にたどり着いて電話したとのことでした。
依頼の電話を受けたとき、他の業者が40万円の見積を出したと言うことは、かなり症状が悪いのではと判断、忙しい状況のため一旦お断りしました。
非常に重要なデータが入っているとのことで、さらに非常に急いでいると言われ、弊社で迷ったうえでのお断りです。
電話を切ったあと暫く考えて、依頼者様はとても困っている様子でしたの折り返し電話してみました。
そして、もしかしたらデータを取り出せないかも知れないけれど試してみましょうか?と伝えると是非お願いしますとのことで、翌日に依頼品が宅急便で届きました。
届いた宅急便の箱から依頼品を取り出すと、ノック式のUSBメモリでした。
写真①がその時の状態です。
パソコンに取り付けてみると全く反応しませんでした。
思わず不審を感じたのは、依頼品は開封した形跡がありません。
ノック式USBメモリは引き抜いて開封しますが、一度開封するとそのことが分かります。この依頼品は全く開封されていない、ということは、最初の業者は全く中を確認せずに復旧代40万円の見積を出したことになります。
基板を取り出して顕微鏡で確認すると、端子なしのタイプのコントローラの半田が外れていました。
依頼者様は気がつかなかったようですが、パソコンに取り付けた状態で強い力がかかったようです。
半田補修処理すること、約20分、パソコンに取り付けると無事に認識されました。
弊社で用意している32ギガ1500円のSUBメモリに取り出したデータを入れてヤマト宅急便でお返ししました。
今回の依頼品はコントローラの付け直しになったため重度物理破損となりました。
料金12000円とデータ保存用のUSBメモリ代1500円で合計13500円頂きました。
依頼者様はとても喜ばれて、他の知り合いの人達にも紹介します、と感謝の言葉を頂きました。