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2020年10月07日 記事
コネクタが少し曲がって認識されないため自分で修理した

2020年10月07日(水)

千葉県内からの依頼です

この依頼品はコネクタが曲がってパソコンから認識されなくなったため、依頼者様が自分で修理しようとしたが、修理できなかったとのことでした。
①は依頼品の外観です。メーカー名が書かれていなくて不明です。
②はケースから取り出した基板です。曲がりは殆ど感じません。
③はコネクタの付け根の部分を拡大した写真です。
顕微鏡で確認すると、コネクタの付け根の部分に半田付けした跡が残っていました。
しかし、半田はコネクタの金属の途中に少し付着しただけで、基板との接点の箇所には半田が着いていません。
4本すべてが同じように正しく処理されていませんでした。
更に顕微鏡の倍率を上げて確認すると、このコネクタはいずれも外れを起こしていません。
依頼者様はUSBメモリのコネクタの半田が外れたと思って処置したようですが、この箇所は正常でした。

バソコンに取り付けてみるとやはり認識されませんでした。
結局、測定器で調査することにしました。
測定の結果、抵抗チップとコントローラの端子の複数個所で信号異常が確認されました。
抵抗チップを交換後、コントローラの端子の複数個所を半田処置して無事にパソコンから認識されました。

今回の依頼品について感じたことは、コネクタの箇所は虫眼鏡で作業することはできますが、微妙な接点は見えにくいため困難です。
更に、抵抗チップの異常とコントローラの半田外れは一般の人にはできません。半田でショートすると破損します。
自分で修理するのはお薦めしません。

軽度物理破損で8000円頂きました。

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