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2020年11月11日 記事
コネクタが取れて自分で修理を試した基板だけのUSBメモリが届いた

2020年11月11日(水)

東京都内からの依頼です

依頼者様からコネクタが取れたとのことでした。
届いた封筒を開けると一番目の写真のようなケースから取り出された基板だけが出てきました
この基板、よく見ると普段と違います。
どうなっているのか顕微鏡で拡大すると、コネクタが取れた箇所に半田付けされた形跡があります。
その部分は黒くなった焦げ跡があり、更に周囲の回路パターンが焼けて無くなっています。
状況からすると、依頼者様が自分で半田付けしてデータの取り出しを試したようです。

USBメモリの基板を半田付けするには以下のような注意が必要です。
・市販の半田ゴテは高温過ぎて使えません。回路や部品が焼損します。
・市販の半田ゴテはコテ先が太すぎて、細い回路パターンの半田付けは殆どムリです。
・市販の半田は高温用のためUSBメモリの半田付けには使えません。
・USBメモリの半田付けには特殊溶液が必要で、それが無ければ半田は付きません。
・顕微鏡が必須です。レンズのような拡大鏡では細い回路パターンは見えません。
・毛髪のよように細い回路パターンを半田付けするには高度な経験が必要です。
・電気の知識が必要です。
以上ですが、この依頼者様は女性の方でした。

依頼者様が自分で半田付けした際に半田ショートを起こしてコンデンサーがパンクし、その結果コントローラが破損していました。
結局、メモリを取り外してのデータの取り出しになりました。

料金は重度物理破損で12000円頂きました

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