少し力がかかってSP製のUSBメモリが認識されなくなった。
2020年11月17日(火)
千葉県内からの依頼です
メーカーSP製のUSBメモリをパソコンに取り付けた状態で少し力がかかって認識されなくなったとのことです。
1番目の写真は緩衝材付きの封筒で届いた外観です。
今回の依頼品の破損の状況は簡単なようですが、測定器と顕微鏡がなければ原因特定が困難なものです。
2番目の写真はケースから取り出した基板の全体で、この状態では破損の箇所は見えません。
3番目の写真は導電端子の部分を拡大したものです。
赤い円で囲んだ4箇所がこの依頼品の破損の原因です。よく見るとわずかに亀裂が入っています。
通常は顕微鏡でこの箇所をみても亀裂のようには見えず、単に半田の並スジのように見えるため見過ごされます。
更に、測定器で導通を調べても測定する地点を僅かに間違っただけで正常な結果になってしまいます。
このような場合は長年の経験で念のために測定の場所をずらしながら確認していきます。
この依頼品は他にも微小チップの接触不良が見つかりましたが短時間での作業で完了しました。
軽度物理破損で8000円頂きました