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USBメモリのサンプル画像
 
電子破損 - USBメモリの電子部品の破損と修理についての説明です

USBメモリにはメモリ、コントローラ以外に水晶発振子、抵抗器、コンデンサ、コイル、トランジスタ、ランプなどの電子部品が使われています。 それぞれについて機能と破損の状況を紹介しています

1.水晶発振子
水晶発振子の画像
高額のUSBメモリでは転送速度を高速、かつ安定して動作させるためにこのような部品が使われています
通常はこの部品を見かけることがほとんどありません
この製品は金色の長方形をしています。SONYの製品でよく見かけます
この部品は4箇所の接点で基板に半田付けにより装着されています。熱に弱いため取り外しに注意が必要です
試しに400度の熱を数分間加えたら機能しなくなりました。
また、この部品を外すと全く認識されなくなりましたが当然ですね。
海外の製品には黒いカーボンのような形のものが使われています。

2.抵抗器
抵抗器の画像
この部品は1つのUSBメモリに数個から10個位使われています
用途は過電流を防いだり、電流を安定して供給するためです。電源系統には必ずと言っていいほど使われています
この部品は電気的に破損しやすいため、SONY、ELECOMの製品では並列に2個装着されているものを見かけるようになりました。 そのために、このように2個装着された製品での電源まわりの故障は発生していません
海外の安価な製品で電源系統に装着されていない製品を見かけますが、信じられないことですがプラスの電流が直接コントローラに繋がっています。異常電流が流れ込むことを考慮していないことになります

3.コンデンサ
コンデンサの画像
この部品は主に回路中に発生するノイズを防ぐことが主な役目ですが、電圧を安定させる目的でも使われます
1つのUSBメモリにかなりの数が使われています。
ノイズを取り除くものは非常に小さく、目視では見えません。また、ノイズを取り除くために装着されたコンデンサは壊れません、と言うか壊れたものを見たことがありません。
ノイズの除去が主目的なので取り外しても普通に動作します

電圧を安定させる目的で装着されるコンデンサはかなり大きく、目視できます
電圧を安定させる目的のコンデンサは何度か破損したものを見てきました。パンクと呼ばれる症状で、現象としてはショートです。これが破損すると電源系統の抵抗器が燃えたり、コントローラが破損します
また、この抵抗器のショートにより基板が異常に高温になって手で触れなくなり、火傷します

4.コイル
コイルの画像
この部品は主に回路中の電圧を一定に保つ目的で使われます。安価なUSBメモリでは装着されていません
SONYの製品に必ずと言えるくらい使われています。この部品も時々破損します。内部は太いコイルが巻かれているだけなので電気的には破損しません。
この部品による問題としては半田付けの外れです。コネクタ側に装着されている製品ではコネクタに強い刺激がかかったときの影響で半田付けが取れることがあります

5.トランジスタ
トランジスタの画像
この部品は安定した電源を供給する目的で使われます。SONYの製品以外で見かけることは殆どありません。
また、この部品もなかなか壊れません、この部品が壊れた依頼品に出会ったことがありません。

6.ランプ
ランプの画像
この部品はUSBメモリが正常に動作していることが分かるように光を出して教えてくれます
高額な製品には殆ど装着されています。

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