福岡県内からの依頼です。
USBメモリのケースが開いていて金属端子が横に曲がっているのが見えていました。見た感じでは導電端子の折れと回路パターンが断線しているのではと思われる症状です。
拡大して見ると4本の導電端子と固定部がすべて折れていましたが基板の回路パターンの異常はありません。
折れた導電端子を接続しなおしてパソコンに接続すると正常に認識され無事にデータを取り出せました
当日の作業完了でお客様に発送しました。作業時間はおよそ30分でした
代金8000円をいただきました
(軽度物理障害)
横浜市内のお客様からの持ち込みの依頼です。
USB3.0メモリの金属端子部分が本体からすっぽり取れてしまったものが持ち込まれました。金属端子は殆どのメーカーのUSBメモリも金属端子自身が本体基板に半田付けされているのこのように完全に外れてしまったものがよく見受けられます。
金属端子と導電部が全てきれいに外れていました。外れているというよりもぎ取れていました。他の箇所の破損状況を確認して回路パターンのハガレなどもなさそうなのでデータ取り出し用の端子に付け替え、およそ30分で作業完了しました。
代金8000円をいただきました
(軽度物理障害)
千葉県内からの依頼です。
USBメモリをパソコンに差し込んだまま机の上から床に落としたとのことです。小さな箱に入れて宅急便で届きました。箱を開けて問題のUSBを取り出すとプラスチックのケースが外れて内部が見えていました。この時点でUSBメモリの中ほどで2つに割れてしまっているのが分かります
顕微鏡で確認すると物凄い状況です。半田付けで作業できる状態ではありません。USBメモリの基板は通常は表面と裏面、さらに内面にも回路がある多層構造になっているため半田付け作業はほぼできません。
USBメモリをパソコンに差し込んだまま机の上から床に落とすとこのようになるのですね。パソコンはどうなったのかも気になります。
お客様から破損したUSBメモリと、取り出したデータを保存するUSBメモリが同封されていました。二つのUSBメモリは破損したものと同じ製品でしたので破損USBのメモリを同封されたメモリに付け替えることにしました。
両方のUSBメモリのメモリ部分を取り外して破損したUSBメモリから外したメモリをもう一つのUSBメモリに取り付けることおよそ1時間。完了したUSBメモリをパソコンに差し込むと認識されました。
データを新品のUSBメモリに保存して完了です。
破損したものと同じUSBメモリがある場合は同封してあると作業がとてもスムーズに進みます
今回は難易度が高い重度物理障害のため弊社の最高金額の12000円です
代金12000円をいただきました
(重度物理障害)
福岡県内からの依頼です。
小さな小箱に入って宅急便で依頼品が届きました。箱からUSBメモリを取り出すと下の写真のよう金属のコネクタ部分が本体から抜けてしまったように取れていました。USB2.0のため導電端子は4本で、1本は折れていて他の3本は端子は残っているように見えます。肉眼で確認できるのはここまでで他に破損個所がないかどうかは顕微鏡での確認になります
さっそく顕微鏡で確認するとやはり金属の固定部と導電端子がすべてもぎ取れていました。パターンの断線や部品の破損はありません。
本体の基板とコネクタを接続してパソコンに差し込むと無事に認識されました。回路パターンの断線や微小電子部品が破損していなければ難易度の低い作業です
およそ30分の作業でした。
一見すると普通の人でも作業できるように感じませんでしたか? 自分で作業を試みたけれどダメだったとのことで依頼されてきたものがありますが、基板側の回路パターンが剥がれ、周囲に取り付けられていた微小なコンデンサは取れて無くなっておりどのような回路になっていたか形跡も分からない状態でした。
USBメモリの作業はホームセンターなどで売られている一般の半田ゴテは使っていません。というより使えません。半田も全く違って鉛半田ではなく高額の特殊半田を使っています。症状によって半田ゴテの温度を調整したり特殊液を混ぜながら作業しなければ基板を壊してしまいます。経験をつまないととても難しい作業です
代金8000円をいただきました
(軽度物理障害)
愛媛県内からの依頼です。
内部がプチプチのクッションつきの封筒で届きました。小さなダンボール箱ではなくこのような封筒に入れて送っても安全です
アイオーデータの製品です。このメーカーのUSBメモリは他社製と違って内部のメモリが二枚差しといって基板の両面にメモリが2枚ついていたり、内部が頻繁に改版されていて作業のしずらい機器です
今回はコントローラ異常と判断してデータの取り出しを行いました。およそ2時間の作業でした
代金12000円をいただきました
(重度物理障害)
新潟県からの依頼です。
箱を開けてUSBメモリをパソコンに取り付けてみると何も認識されませんでした。横にしてみるとわずから金属コネクタの部分が曲がっています。導通テストを
してみるとすべての導電端子の導通がありません。コネクチ部分を取り外してみるとすべての端子が折れて外れていました。
データの取り出し用のコネクタをつないでパソコンに取り付けるとすぐに認識されました。同封されていた同封のUSBメモリにデータを取り出して作業完了です。
金属コネクタは硬いようですがこのように曲がった依頼品がよくとどきます。USB3.0の場合、端子を外すのに結構時間がかかります。今回はおよそ1時間かかりました
代金8000円をいただきました
(軽度物理障害)
広島県からの依頼です。
小さな箱から取り出すと金属のコネクタと本体部分が取れた状態で入っていました。このように取れた症状の破損は本当に多いですね。
USBメモリのケースから基板本体を取り出すとコネクタと基板部分がちぎれた状態です。瞬間的に強い力がかかったようです。顕微鏡で状況を確認すると導電端子が折れてしまっただけでパターンに異常はありません。データ取り出し用のコネクタにつないで完了と思ってパソコンに差し込むと、なんと、反応しません。
これはコントローラの破損かと覚悟しましたが念のため半田不良を探すことおよそ1時間、見つけました、半田不良を。
ミクロンの世界の半田不良。半田付けしてパソコンに差し込むと認識されました。すぐにデータを取り出してしばらく休憩。1時間の粘り勝ち、久々に充実した仕事をしました。疲れました。
今回の作業時間はおよそ1時間半でした
代金8000円をいただきました
(軽度物理障害)
山口県からの依頼です。
曲がったUSBメモリとデータ保存用のUSBメモリがゆうパックで届きました。袋から取り出すと金属のコネクタの付け根のところでわずかにまがっていました。SONEYのUSBメモリはよく届きます。
パソコンに取り付けてみると確かに全く反応しません。ケースから基板本体を取り出して顕微鏡で確認すると導電端子4本のうち2本の端子の付け根の部分が下のUSBメモリの写真の赤丸の部分でわずかに曲がって半田付けか外れていました。念のために裏表の部品、半田付けを確認して端子の半田付けを付け直し。パソコンに取り付けるとすぐに認識されました。データを添付されたUSBメモリに保存して作業完了です。
今回の作業時間はおよそ15分でした
今回はとても簡単な作業でしたので代金5300円をいただきました
一番症状の悪い場合でも最高12000円ですのでお気軽にどうぞ
(軽度物理障害)
兵庫県からの依頼です。
依頼品の曲がったUSBメモリとデータ保存用のUSBメモリがゆうパックで届きました。
封筒から問題のUSBメモリを取り出すと金属のコネクタの付け根の部分がわずかに曲がっていました。
パソコンに取り付けて確認しても何の反応もしません。ケースから中の基板を取り出そうとしましたが、付け根の部分で曲がっていて取り出せないためケースを割って取り出すしかありません。このメーカーのUSBメモリのケースはとても頑丈に作ってあるため取り出すのが大変です。
やっと取り出したのが下の写真の状態です。ケースから取り出すと曲がり具合がよく分かります。
顕微鏡で曲がった部分を確認すると導電端子が基板から外れており、さらにパターンも2本浮き上がって断線していました。
この状態ではコネクタを外すしかないと判断し、リード線で読み取り用のコネクタにつなぎなおしてパソコンに接続、無事に認識されたため保存用のUSBメモリにデータを取り出しました。 ケースから基板を取り出すのに結構時間がかかり、全体で1時間位の作業時間になりました。
今回の作業時間はおよそ1時間でした。
代金8000円をいただきました
(軽度物理障害)
熊本県からの依頼です。
依頼者さまはいろいろな復旧会社に問い合わせたとのことで、高いところで8万円、安いところは3万円位からとのことで実際の料金がわからないのでもう少し探しなおしたとこる弊社の料金とホームページの説明内容を見て無条件に決めてくださったとのことでした。
データ復旧業者さんはたくさんあるけれど実際のところ料金設定に幅があって不安になります。私が依頼者の立場で考えると全般的に高額ですね。
さっそく依頼品を確認すると金属のコネクタが本体部分から完全に取れてしまってます。ケースから本体を取り出して基板全体を確認すると破損しているのは4本の導電端子が取れているだけのようなのでデータ取り出し用のコネクタに接続すると無事に認識されました。
保存用のUSBメモリにデータを取り出して完了です。今回の作業時間はおよそ15分位でした。
代金8000円をいただきました
(軽度物理障害)
埼玉県からの依頼です。
埼玉県からの依頼はとても多いです。弊社は横浜にありますが日本全国から依頼が来ています。遠いと思われるかもしれませんが宅急便だと翌日には配達され、その日の内にデータを取り出してすぐにヤマトで発送すると翌日にはお客様に届いています。
これって、横浜市内のお客様から依頼を受けたのと変わらないということなのですね。運送会社さまの配送速度には驚きを感じます。
依頼品はプチプチ付きの封筒に破損したUSBメモリとデータ保存用のUSBメモリが入ってました。
さっそくケースから取り出して状況をみると、下の写真のようにほんの少し曲がっているだけです。このように横向きに曲がったケースは少ないです。
USBメモリのケースを取り外すと曲がり具合がはっきり見えました。顕微鏡で慎重に確認しながら基板から外れた2本の端子を半田付けして動作確認するとランプが点灯して認識されました。毎回感じることですがこの認識された瞬間、思わずやったーと声をだしてほっとします。なぜなら認識されないとその先どれくらい作業が大変か予測できないからです
今回の作業時間はおよそ20分位でした。
代金8000円をいただきました
(軽度物理障害)
福岡県からの依頼です
修復依頼品は郵パックで届きました。本日は福岡県から2件の依頼がありました。それぞれ別のお客様からです
ELECOM の製品で、横から見るとわずかに曲がっています。このように曲がっている場合はほとんどの場合導電端子が何本か半田が取れています。ひどい場合はパターンの断線が起きていることもあり注意が必要です
1の写真は上からみたものでわずかにまがっています。2の写真は外のケースを取り外したもので赤い印の部分が断線しているだけでパターンのはがれはありませんでした
データ取り出し用のコネクタに接続して保存用のUSBメモリにデータを取り出して完了です。今回の作業時間はケースの解体に時間がかかりおよそ30分位でした。
代金8000円をいただきました
(軽度物理障害)
高知県からの依頼です。
PCONと書かれたUSBメモリです。あまり依頼されない商品です。性格にどこのメーカー製なのか知りません。
依頼品は金属のコネクタの部分が本体の部分から完全にもぎ取れたような状態で封筒に入っていました。写真の@はデータを読み取るためにリード線をつないだ状態です。
取れた4本の導電部分は写真のAで拡大しているように基板の接続部が剥離して無くなっています。本来はBの写真のように基板の接続部はきれいに見えます。かなりの力がかかって取れてしまったようです。
幸いにも他の箇所の破損はなく、リード線をつなぐとパソコンから無事に認識されたので慎重にデータを取り出しました。緊張の瞬間です。
保存用のUSBメモリにデータを保存して完了です。今回の作業時間はおよそ30分位でした。
代金8000円をいただきました
(軽度物理障害)
埼玉県からの依頼です。
依頼品が小さな小箱に入れられて宅急便で届きました。箱から出してみるとどこも曲がったりしていません。正常品そのもののように見えます。ひょっとするとメモリチップの破損かと思われました
とりあえず顕微鏡で確認すると9本の導電端子の内の3本がみえにくいけれど外れているというか断線しているようです。確認のため導通テストしてみるとやはり導通がありません。
コネクタと基板の2箇所の固定部分を見ると半田が少しばかり取れています。両方の端子が同じ症状になっていることから曲がったコネクタを元の状態に曲げ戻したようです。曲げ戻しすると破損個所が大きくなるためそのままにした方がよいです。
以前、曲げ戻しをしたらしばらく使えたとの依頼者の方がいましたが、接触不良を起こした状態で使うと不安定な電流によって電気的な破損をおこしやすいためすぐに使用をやめたほうがよいです。
3箇所の半田付け作業をして無事にパソコンから認識されデータを取り出しました
およそ20分位の作業時間でした。
代金8000円をいただきました
(軽度物理障害)
熊本県からの依頼です。
郵送されてきたUSBメモリを確認のためパソコンに取り付けてみると何も反応しません。依頼者さまはとくにショックなど与えておらず自然に認識しなくなったとのことでした。導通テストはすべて問題ありません。この時点でコントローラかメモリの破損と判断してメモリの取り外しを行いました
今回は同じUSBメモリに移植する方法を選択、さっそく依頼品のUSBメモリからメモリを取り外して復旧用のUSBメモリの基板に移植しました。
写真は依頼品のUSBメモリからメモリを外した状態です。移植し終わってパソコンに取り付けると認識されました。同封された保存用のUSBメモリにデータを入れて作業完了です
およそ1時間半の作業時間でした。今回の作業はメモリを取り外して作業を行ったため重度物理障害です。重度物理障害はメモリを取り外して作業した場合およびコントローラを取り外して作業した場合にのみこのように呼び、料金は弊社最大料金の12000円になります
代金12000円をいただきました
(重度物理障害)
東京都内からの依頼です。
ブチブチのついた封筒で郵送されてきたSANDISCの小型USBメモリメモリです。コネクタ側とアクセサリー側の中間部分で折れて別々になっていました
折れた箇所の破損の重大さがみてとれます。基板そのものが折れて離れています。恐る恐る顕微鏡で見るとやはりひどく壊れていました。微小部品がいくつか割れたり、なくなっています
コントローラのような部品が少しだけ見えている。しかし肝心のメモリは下の写真の金属端子の中にあるようです。通常のUSBメモリよりもコネクタの方が小さいということは一般に販売されているメモリと違う。
半田作業するには4層の基板が割れてむき出しになっていて作業できない、もしこれを作業すると数か月かかりそう。以前このような破損品を3か月位かけてチャレンジしたことがあるけれど作業できなかった。
ネット上を探したけれど同じ商品が見つからない。とても残念ですがこのような特殊なメモリは作業ができません。
今回は作業不可の一例です
今回は作業不可ということで作業代金はありません
(重度物理障害)
奈良県からの依頼です。
郵パックで配達された封筒から取り出したUSBメモリはかなり曲がっていました。このUSBメモリのプラスチックケースは見かけと違ってとても硬くて簡単に開封できません
仕方なく少しづつ切り刻んで休憩をとりながら30分以上もの時間をかけて開封しました。
曲がった箇所を顕微鏡で確認すると導電端子の半田取れとパターンの剥離が見つかり、半田付け作業を行ってパソコンに取り付けると無事に認識されました
およそ1時間の作業時間でした。
代金8000円をいただきました
(軽度物理障害)
長野県からの依頼です。
依頼者の方からの電話の問い合わせで、パソコンにUSBメモリを付けたまま落として曲がってしまい長野県にある復旧業者さんに送ったらケースが解体されてケーブルがついたまま作業不可のメモ書きされて返却されてきたそうです。このような状態でもデータを取り出せるかどうか心配されていました。
小箱に入れられた依頼品はケースから取り出された状態の基板に11本の硬質リード線が半田付けされコネコタに接続されていました。USB3.0のため9本の導電端子とコネクタ固定部2箇所の合計11箇所です。
このよう配線を行っていることから技術の低さがすぐに読み取れます。さらに顕微鏡で確認すると配線が間違っています。コネクタも最初に付いていたものではなく別のもののようです。破損がひどくて他のコネクタを付けたようです。
このようなことをするとUSBメモリを破損してしまいかねません。このような復旧業者さんがいるのですね。大切なデータを壊されてしまったらとても残念なことになるところでした
11本のリード線をすべて取り外し配線をやりなおし、ついでに半田付けの補強を行って電気信号のチェックを行い、問題ないことを確認してパソコンに取り付けると正常に認識されました。同封していただいた保存用のUSBメモリにデータを取り出して作業完了です
ここで私の一部を紹介させていただきますと、国内最大手のコンピュータメーカーで超大型コンピューターのハードテストを数多く手掛けてきました。USBメモリの数万倍もの複雑な電子回路からシンクロスコープと呼ばれる精密波形測定器を使って
破損個所を特定します。
お客様に作業完了をお知らせするととても助かりましたと御礼をいただきました。このように喜んでいただけるとまた次の仕事へのハリキリとりやりがいになります
今回の作業時間はおよそ40分でした
代金8000円をいただきました
(軽度物理障害)
栃木県からの依頼です。
USBメモリの金属コネクタの基板との接続部分が横にひどく曲がった状態で届きました。見るからに導電端子の断線ではなくもっと他の箇所まで破損が広がっているように見えます。
とりあえず顕微鏡でコネクタの付け根を確認すると導電端子の全てが基板から外れていました。この部分に新規にコネクタを取り付けてパソコンに接続してみましたがやはり認識されません。
顕微鏡で確認することおよそ10分。見つけました、剥離箇所を。半田づけ修正に30分ちかくかかりパソコンに接続すると今度はみごとに認識されました。いつもの喜びの瞬間です。依頼者様の役にたてた満足感にほっとします。
同封していただいた保存用のUSBメモリにデータを取り出して完了です。
およそ1時間の作業でした
代金8000円をいただきました
(軽度物理障害)
東京都内からの依頼です。
緩衝材で保護された封筒を開けると中には基板の真ん中付近で折れたUSBメモリが入っていました。下の写真のコントローラの近くで折れて離れています。また、コントローラの48本の端子はほぼすべて基板から外れたり折れていました。さらに微小なコンデンサ、抵抗は割れたり無くなっています。かなりの重量物をUSBメモリの上から落としたと思われます。
USBメモリのプリント基板は裏面、表面、中間の2面の合計4面(4層)構造のものが多く、この4つの層に回路パターンがはりめぐらされています。そのためこのような場所で折れた場合は半田付けで作業することはできません。
このような破損は重度物理障害と呼ばれ、一番症状の重い破損として復旧業界では高額料金の扱いになって作業代金も高額のところでは16万円するところもあるようです
このように破損したUSBメモリからデータを取り出すにはメモリを取り外す方法になります。写真のメモリと書かれている黒いチップが基板から取り外したメモリです。この中にデータが入っています。
電源の入ったパソコンにUSBメモリを取り付けたまま落下させたり、衝撃を与えた場合、メモリ自身が破損していることがけっこうあります。今回の依頼品はUSBメモリはパソコンに付けた状態ではなかったためメモリ破損はしていませんでした。
およそ2時間の作業でデータの取り出しに成功しました。このような重度な破損品からのデータの取り出しが成功するととても満足感があります
代金12000円をいただきました
(重度物理障害)
福岡県からの依頼です。
依頼者の方から電話で自分の地元の福岡県の復旧業者さんに作業の見積を依頼したところ16万円と言われ、そんなにお金を払えないと伝えたところ、それでは半額の8万円でどうかと値引きの確認をされたそうです。それでも高いのでキャンセルしたとのことです。
このような破損でも作業できるかどうかと、費用がいくらになるかを心配そうに尋ねられました。この業者さんのやりとり、以前にも福岡県に在住の方から依頼されたときと同じ会話のパターンです。もしかしたら同じ復旧業者さん?
弊社は殆どの物理障害は8000円でほぼこの料金で完了していますと伝え、もしメモリを取り外してデータを取り出さなければならないような重度障害の場合は最高額の12000円ですと伝えたところ是非依頼したいとのことで依頼品が届きました
依頼品を封筒から取り出したものが下の写真のとおりです。金属コネクタの中から導電端子が4本出てます。本来、この口からは端子は出ていません。内部で端子がどうかなっていることは予想されました。
プラスチックのケースを開封して顕微鏡で確認するとUSB3.0規格なので導電端子が9本ありますがすべての導電端子が断線していました。
データ取り出し用のコネクタを接続してパソコンに接続するとすぐに認識されました。データを同封されていた保存用のUSBメモリに取り出して完了です。
費やした時間はおよそ20分位でした。依頼者様に完了を報告するととても喜んでいただきました。それにしても福岡県での作業はとても高額なのですね。弊社ではとてもこのような高額な料金を提示できません、弊社の20倍ですよね、驚きよりも怖いです
代金8000円をいただきました
(軽度物理障害)
東京都内からの依頼です。
プチプチのついた封筒に認識されなくなったUSBメモリと取り出したデータ保存用のUSBメモリの二つが入っていました。
通常、認識されなくなったUSBメモリの作業は難解です。シンクロスコープと呼ばれる波形測定器と電圧・電流計を使って異常個所を探していきます。
まず最初にコネクタ回りの接触不良の有無を確認しますが異常なし。続いて各部の半田不良を確認するもやはり異常なし。ここまでくるとよくあるコントローラ破損かメモリ破損が疑われます。
続いて電気信号と電圧異常を確認していくとありました、電圧異常が。今回はあっさり微小部品の破損でした。部品を交換してパソコンに取り付けると認識されたため保存用のUSBメモリにデータを取り出して完了です。このような微小部品の破損は滅多にありません。珍しいケースでした
費やした時間はおよそ20分位でした。
代金8000円をいただきました
(軽度物理障害)
宮崎県内からの依頼です。
依頼者様からUSBメモリの金属差し込み部分が曲がったので途中でケースを開けたがそれ以上さわるのが怖くなったとのことで郵送されてきました。
封筒から取り出した状態のものが下の写真です。工具を使って削ったようで、途中でやめています。中が見えています
USBメモリのケースは隙間をこじ開けると簡単に開封できるもの、工具を使わなくて特殊な方法で開封できるもの、そして完全に固められていて特殊な工具でカットしないと開封できないものがあります
いずれの場合にも中の基板や部品を傷つけないようにしなければなりません。また、ケースをうまく開封できても破損個所は肉眼では確認できず、さらに半田付け作業はかなりの熟練者しかできません。それに、力が加わって曲がったUSBメモリの大半は導電端子の半田の外れだけではなく他の箇所にも半田の剥離があります
このことは長年USBメモリの修復に携わってきた人だけが熟知しており、この半田剥離の作業がとても神経を使う作業です。断言しますがこの半田剥離の作業は一般の人にはまずもってできません。
今回の依頼品は導電端子部分の半田外れだけでした。作業後にパソコン取り付けると認識されました。保存用のUSBメモリにデータを取り出して完了です
およそ20分位の作業でした。
代金8000円をいただきました
(軽度物理障害)
京都市内からの依頼です。
小さな封筒に入れられて届いたUSBメモリはVerBatimと記載されたもので時々この種のものが届きます。三菱ケミカルメディアの商品なのですね。ケースを開封して内部を確認すると下の写真で(非標準のコントローラ)と記述してある長方形の形をしていました。
このようなコントローラは滅多に見ることがありません。とても珍しい商品で入手が困難です。
早速に顕微鏡でコネクタが付いていた筈の場所を確認すると導電端子と固定部が切断していました。データ取り出し用のコネクタにつないでパソコンに接続すると認識されました。
もしコントローラが破損していたらデータの取り出しがとても困難です
同封された保存用の可愛いUSBメモリにデータを保存して作業完了です
およそ30分位の作業でした。
代金8000円をいただきました
(軽度物理障害)
岐阜県内からの依頼です。
床に置いているパソコンにUSBメモリを取り付けたまま使用していたらぶつけてケースが割れ、中の基板が飛び出したとのことです。どのように使っていたかが分かるように写真が添付されていました
金属のコネクタは基板から取れていました。肉眼でみても分かるくらい破損の症状が悪いようです。顕微鏡でつぶさに確認していくと、微小コンデンサが1箇所取れてなくなっています。コントローラの端子が少なくとも10カ所以上半田が外れてコントローラそのものが少し浮いています。回路パターンの剥離があるようです。さらに確認していくと回路パターンの断線も7〜8箇所ありました
各部の半田付け補修を行いながら電気信号の波形を確認するも一向にパソコンから認識されません。ぶつけて物理的に破損したのであればそろそろ認識されてもよい筈なのにと思いながら作業を進めましたがやはりだめ。
休憩をとりながら何度も顕微鏡で確認、測定器で電圧を測定、シンクロスコープで波形を確認、この作業を繰り返しました。断線箇所がどれだけあるかわかりません。コントローラ破損も考えられます。
既に通算10時間以上調査を続けており半田付けによる作業はもはや不可と判断してメモリを取り外しての作業に切り替えました。
無事にデータを取り出しましたが、実際の原因が回路パターンの断線なのコントローラの破損なのか分かりませんでした
今回の作業は通算で20時間以上かかっています。沢山のデータがあったためお客様(会社)にとても喜んでいただきました
代金12000円をいただきました
(重度物理障害)
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